作品が出来上がってしまうと、もっとこうしたかったという気持ちが出て来るけど、出来上がりまでどうなるかわからない期待感ワクワク感があったのをよく覚えているのでいいかと。なかなか花の色も難しいけどわたしが自分でモチーフを選んで描くなら、黄色い花にするだろうなとか色々感じたりします。

でも、絵を描く技能を高めたいので自分で選べず不満という意味ではないというか、なんでも描けるようになっておくと後で活かせる場面が来るかもしれないと思うので、自分で選ぶよりいいのだろうなと思います。自分が選ばないものをきちんと描くという場面が貴重。普通自分でモチーフ選ぶ場合が多いので。

でも、数ヶ月で1枚というのが意外とタイトというか続けるにはハード…完成に近づくほど緻密さと失敗ができなくなってきて、精神的に保つのが自分には大変で、緻密にやって、ひと段落した次にすぐ新しいモチーフという気力が持たなくて難しいとか…。

緻密さに疲れるのもあるけど、夏の暑さを体力的に克服しないと行く自体が無理とか1年の中で夏の後半、冬の学校のテストで勉強しないととか色んな要素が絡んで来ると精神的な余裕のなさがすごくなってくるので常習的に続けて行くのが難しい面もあります。

ただ自分自身の技術を身につける過程や進歩に終わりが多分いつまでもこない分野なので何かを極めたい人にはとても向いていると思うのでした…。画材の扱いの難しさも含めて知識を得ようとすると飽きが来ないけど投げ出したくなるほど緻密だったり。

自分が先人の人たちより、どんなに描けないかとか完成までの道のりの長さを身を以て感じると先人の人たちが描いた絵もこの線一本も、ものすごい技術だなとかより楽しめますしね。筆で線を描くって普通はモヤモヤ揺れたり一部太くなるとかガタガタになるんですよ、でも実際にやってみないとわからない、美しい線一本がどんなに難しかとか。

多分普通自分が思った以上にうまく描けないので一発勝負でクソーみたいに当たり散らしたりするとか勝気な人より、まだまだですね…と言われてなんだか嬉しいみたいなMっぽい人や気の長い人に向いてる…。わたしも正直めちゃくちゃ大変だったはずなのに、大抵仕上がりには満足いってない。

多分茶道とか書道とか道の世界だと思いますが、線を極める精神統一とか地道な鍛錬をするとしたら。