ハウルの動く城

最初は何も気づかなかったんだけど観れば観るほど奥が深いハウルの動く城。なぜソフィーはお婆ちゃんにされちゃったのに若返ることがあるのか不可解なところもソフィーの気持ちを理解すれば読めて来るというか…。

少女のように恋する気持ちを持っている時は少女に戻り、もうお婆ちゃんだからと諦めの気持ちが起こった時に老婆に戻り、母のように子どもを保護したり介護などをしないとと感じる精神年齢の時にはそれくらいの年齢の女性の姿になる。

ハウルはそういう気持ちの違いから外見が変わっていく変化に気づいているようでそれとなくソフィーの気持ちを動かすようにアレコレ環境などをプレゼントしているように思います。

観れば観るほど、お婆ちゃんにされちゃってもう行くところもなくなって孤独なんだけど、掃除婦だと言い張ってとにかく気丈にふるまい、時々感情が溢れ出して大泣きしてしまったり、それでも皆が大切な家族のようになっていくようなストーリーがすごく好きですね。

めちゃめちゃ考えて創っているのが監督が言っている通りよく理解できるけど理解できてない人がいすぎる作品だと思う。まずポーカーフェイスか明るく振る舞っているソフィーがギリギリに追い詰められてるけどそういう顔せずに過ごしているというところが理解できてないから何もわからないのだと思う。観れば観るほどソフィーに感情移入してしまいますね。カブとか皆優しくて好きというか。