鶏頭

骨描きは線が重要でその後に色の濃淡をつけるとわかりやすい…けれど必須でやってくることだと認識していなくて、やらないまま行ってしまいました。モチーフに色の濃淡をつけると背景となるところとわかりやすく区別がつくので、ここを足したほうがいいとか、どこがスカスカになっているか、理解しやすいのだと思います。今までやったことがなかった…。

どの絵の具をどう塗ったかというのはここには記しませんが、結構塗りました。次までに花や葉っぱなどの下塗りを完成させるようです。膠が腐っちゃうのと胡粉ももたないのでなるべく早くやらないといけません。葉の濃淡は最初からやってしまうと戻せないので全体に薄く塗ってあとでよく考えて塗ろうと思いまだ全体的に薄いです。

また次回は上から背景に手を加えるということで、また雰囲気が変わるのかもしれません。何度も背景を乗せるとメインのモチーフが潰れて見えなくなると困るので、赤っぽく下塗りしておくのだと思います。岩でなく水干を結構使いましたが、確かに胡粉(白)を混ぜて和らげないと少し色味が強すぎる色が多い印象でした。

前習っていた時には先生の助言を無視して制作したことがあって(胡粉を作るのが大変だしできれば作りたくなかったから…笑)ものすごい色味になったことを思い出したりと。今回の制作でも、面倒ではあっても、胡粉は素直に作ろうと教訓になりました。

水干なりの色味の良さも結構あるので砕いたり色々と面倒くさいから全部を岩にするというのも勿体無い気がします。手間はかかるけど水干や胡粉の方が岩よりおそらく全体的に安いはずですし…。胡粉の代わりに岩だと岩白あたりになるだろうけど(水干には胡粉ですが)、胡粉に比べてどれくらい高かったんだろう。

ただ胡粉は乾いてから下手すると真っ白白になるので大胆には使えず、だいぶ薄めてしまいますが。動物の毛の白とかには塗っても白の強さがすぐにわからないで変わるので絵を描きながら失敗成功を常にギャンブルしている感じがあってなかなか使えない。他の場所より無意味に白すぎることがあとで発覚しても修正できませんし。

もうちょい丁寧に花の部分に細かい手を加えて終わりかなぁ…。白の胡粉を混ぜてしまうとこの段階で線が潰れてしまいますが。本物と写真は違うけど薄かったらもうちょっと葉っぱを濃くしてもいいかもしれない…。あと隙間に手が入っていないところもあるので隙間の色合いとか。

背景のぼかして色を変える感じも、一度習うと応用できるようになるし、言われたモチーフをその通りの指示で描くというのは素人すぎるとどの色を選んでいいかだけのレベルでもわからないため、基本が身に付くので結構重要だし、自分でいつまでにとか期限なしで描くとだらけてしまうけど家に課題を持ち帰り次までにやるというのも、時間がなかったり体調不良だと無理だけど、整っていたらちょうどいいくらい。

基本的に難しい技法の絵は失敗してなんぼなので、思うようにいかなくてもあとで、いつか思うような絵が描けるまでコツコツ続ければいいみたいな感じで落ち着いてくる。失敗も成功の種というか。以前は描くからには失敗したらモチベーション下がるとすごく慎重に描いていた。失敗したくない気持ちになるというのは根を詰めて真剣に取り組んだ分、落胆が大きいのは確かなのだけど。